世界観設定

地名


彩隹さいすい
 エリオとタクサスが所属し、タクサスの屋敷のある国。
 神代の時代より続いている国の一つ。
 瑞獣は鳥。

緑里りょくり
 彩隹の南に位置する地域。夏は暑く、冬でも雪は降らない温暖な気候。
 彩隹の中では田舎の部類に入る。

ルーの森
 タクサスの屋敷のある一帯の森をそう呼ぶ。
 地場が悪いのか、歪みが発生しやすく(場に魔力が凝り固まりやすく)、放っておいては危険なために賢者によって管理される。今の森の番人はタクサス。
 沈黙の森だとか魔の森だとか迷いの森だとか、好き勝手に言われている。

ソラナ
 タクサスの屋敷から一番近いのどかな町。

ロカリス市街
 緑里の中で一番栄えている、国境沿いの街。



用語説明


賢者
 ただの人にはない特別な力を持つ人々のこと。
 エリオいわく、『人民を善き方へ教え導くようにと神々から力を授かった人』を指すらしい。
 神々に最も愛されし者、神の心を宿した者、神の遺した叡智、などと呼ばれている。

落ち人/落ち物
 この世界に紛れ込んできた、異世界の人や物をそう呼ぶ。
 そう呼ばれる理由は、一番最初に見つかった物が空から落ちてきたからだとか、どれも落ち星(隕石)のように魔力を秘めていたからだとか言われている。
 落ち物は数年に一度、落ち人は百年から数百年に二人か三人程度が確認されている。

世界の御子(常緑の御子とも)
 この世界でただ一人、神々ではなく、世界そのものから生まれた存在。
 この世界に住まうすべての生命とつながりがあり、世界の御子の干渉を拒むことはできない。
 前例がないため、いまだにその潜在能力は謎に包まれている。

竜人
 神代の時代にいたとされる竜の血を色濃く引いた存在。隔世遺伝のようなもの?
 竜の血を引く人間は普通の人間よりも多少丈夫だったりと、誤差程度の違いがある。
 竜人はそれとは次元が違い、古代の竜と同じほどの力を持つと言われている。





登場人物


フィーラ[Phira]
 容姿:黒髪ストレート腰まで。黄緑色の瞳
 年齢:外見年齢十五歳くらい
 基本はのんびり楽観主義。「なんとかなるさ」「まあいいか」が口癖。気持ちの切りかえがわりと早い。
 ツッコミは毎回どこかずれてる。ツッコミ属性なんじゃなくシリアスに耐えられないだけ。
 好奇心の強さと目先にとらわれやすい性格のせいで気まぐれに見えるが、けっこう頑固。趣味や考え事に熱中すると周りが見えなくなる職人気質。頭も口も動くのにあまり行動は移さない。

エリオ[Elio]
 容姿:赤茶色のくせっ毛短髪。金色の瞳。イケメン
 年齢:外見年齢二十五歳くらい
 いつもにこやかで親しみやすく、気配り上手。お人好しで面倒見もよく、厄介事を進んで引き受ける。
 人の役に立つのが好きで、自分のことはおろそかにしがち。賢者の中でもかなり献身的。
 当人は自分がいい人だとは思っていないし、実際打算的な面も持っている。ただし利己的ではない。

タクサス[Taxus]
 容姿:焦げ茶色の髪を後ろで一つ結び。紅の瞳。怜悧な美貌
 年齢:外見年齢二十代前半
 生真面目。石橋を叩いてもなかなか渡らない。基本的には冷静沈着。顔に出にくいだけとも言う。
 実は情に厚く、熱血的な面もある。エリオいわく賢者の中では珍しいくらい良心的。
 引きこもり気味な生活をしているのは、みどりのためでもあるが、森の不安定な気の流れを整えるため。

みどり[緑]
 容姿:緑色のストレート、膝あたりまで。左右で濃さの違う青い瞳。美少女
 年齢:外見年齢十七歳くらい
 おっとりとしていて、自分のペースを崩さない。一度決めたことはくつがえさない頑固な面も。
 自分を保護してくれているタクサスのことを大切に思っている。

ラピス[Rhapis]
 容姿:薄茶のボブ。紫紺の瞳
 年齢:二十歳過ぎ
 明るく楽しく、が基本。いつも笑顔で、面白いことを探している。
 仕事はきっちりやるのは両親の教育の賜物。

マルバ[Malva]
 容姿:薄茶のゆるふわ髪、背中の中ほどまで。茶色の瞳
 年齢:五十歳前後
 のほほんとしていて、少しテンポが遅い。けれど仕事はきっちり。

ローラス[Laurus]
 容姿:黒っぽい灰色の短髪。紫紺の瞳
 年齢:五十代半ばくらい。
 マルバのおっとりさもラピスの茶目っ気も簡単に軌道修正してしまう、実はすごい人。

白竜
 容姿:白髪腰まで。薄い灰色の瞳。肌も服も白い
 年齢:外見年齢二十代
 謎に包まれた人。エリオいわく、すごい力を持った竜人という存在らしい。『白竜』は通称。
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