カップルに20の質問

1 まずはお二人、お名前をどうぞ

「エステル・シュアクリールです。よろしくお願いします」
「ジルベルト・イーツミルグだよ。よろしく」



2 それでは、相手紹介ということで、それぞれ相手を紹介してください。

「ジルは、兄さまの幼なじみで友だちです。必然的にわたしとも幼なじみですね。性格は……一点集中型というか、興味や関心のあるものにだけ情熱を注ぐ、極端な人です。一途と言えば聞こえがいいですが」
「エステルは親友の妹で、僕の大切な唯一の人。僕を照らし導いてくれるひかりだよ。真面目でいつも冷静だけど、情に厚くて困っている人を放っておけない。その優しさに僕は救われたんだけどね。頭がかたくて、恋に不器用。あとは、そうだな、恥ずかしがり屋」
「いらない情報まで言わないでください!」
「エステルのことでいらない情報なんてないよ」



3 上で紹介された通りの性格だと思いますか?

「ジルはわたしのことを美化しすぎだと思います」
「そのとおりだと思うよ。エステルは僕のことをよく理解してくれているね」



4 二人の出会いはいつ?どこで?

「わたしが二歳のときに、シュア家で、でしたよね」
「そうだよ。あれはアレクの誕生日だったね。僕がいつまでもエステルに会おうとしないから、しびれを切らされたんだ」



5 相手の第一印象は?

「二歳のときのことはほぼ覚えていないので、第一印象、とは違うかもしれませんが。幼児相手に日常的に口説くものだから、変態、と思ってました」
「星のひかりだ、と思ったよ」



6 それでは今の印象は?

「変態という印象は実のところ変わっていませんね。そんなところも含めてジルだと思っています」
「今も変わらず、エステルは僕のひかりだ」



7 告白したのはどっちが先?

「どっちが先かと言われると、ジルですよね」
「そうだね。数えきれないくらい告白しているから、どれの話をすればいいのかわからないけど」
「付き合うきっかけになった告白、ということなら……わたしから、になるんでしょうか」
「あれはうれしかったな」
「忘れてください……いえ、忘れられても困るんですが」



8 その時された側はどう思った?どう答えた?

「いつも気持ち悪がっていました。最初のほうは本気だとも思っていなかったので、冗談はやめてください、という感じに答えてましたね」
「エステルに名前を呼んでもらえたときは、これ以上ないくらいにしあわせで、もし夢だったらどうしようと恐ろしく思ったよ」



9 相手が言う沢山の言葉の中で、どれが一番好きですか?

「わたしを“ひかり”だと言ってくれるのは、恥ずかしいですがすごくうれしいです」
「どんな言葉でもエステルからもらえるものならうれしいけれど、素直に好意を伝えてくれるとこの上なくしあわせだね。あとは、名前を呼んでもらえる瞬間が好きかな」



10 あなたたちの関係は公認?非公認?

「今は公認になりましたね。婚約しましたから」
「三ヶ月ほど、非公認だったけどね」



11 相手の好きなところをあげてください

「わたしを誰よりも強く好きでいてくれるところです」
「僕の感情を揺り動かすところ。僕に世界の優しさを、美しさを教えてくれるところ」



12 相手の嫌いなところをあげてください

「ジルは少し排他的なところがあります。嫌いというか、心配になるところですが」
「誰にでも優しいから、すぐ不安になるよ。どうあっても嫌いにはなれないけどね」



13 好きなところ嫌いなところを聞いてどう思いました?

「誰にでも優しくなんてないですよ。ちゃんと優しくする相手は選んでます」
「選んでてあれなら、余計に不安なんだけど」
「……ちゃんと、ジルが特別ですよ」
「うん、ありがとう。僕のエステルへの想いは一生変わらないよ。心配してくれるのもうれしい」



14 相手になにを求めますか?

「ずっとわたしのことを好きでいてください」
「もちろん。ずっとエステルの傍にいさせてね」



15 デートするとしたら何処が多いですか?何処が好きですか?

「……どこも何も、まだ一回しかデートしてないんですが」
「そうだね。僕がエステルの家に会いに行くのは、ある意味ではデートかもしれないけど」
「それなら庭に出るのが多いですよね。花を見るのは大好きです」
「落ち着いたら、いろんなところに連れていってあげたいな」
「ラニアには自然と食べ物屋さんくらいしかありませんけどね」



16 ずばり。二人はどこまでの関係?

「……庭まで、とかボケちゃダメですか」
「おそらく期待されているのはそういう答えじゃないと思うよ」
「わかってますよ、それくらい!」
「エステルが過剰反応しているけど、まだキスまでだよ。エステルも成人したばかりだしね」
「正直に答えなくても……」
「そういう趣旨の質問なんだから、あきらめようか」
「……楽しんでますね、ジル」
「あ、ばれた?」



17 相手のする仕草で好きなのは?

「仕草というと少し違うかもしれませんが、ジルの触れ方が好きです。宝物に触れるみたいに、優しいから」
「エステルの仕草ならなんでも好きだけどね。あえてあげるなら、照れてうつむくときや、そのまま見上げてきて上目遣いになるところなんかが、かわいいね」



18 相手がすることで、これには勝てないっていうのあります?

「ジルの愛の言葉の甘さには一生勝てそうにありません」
「僕はエステルに負けっぱなしだよ。これからもきっとね」
「そうなんですか?」
「先に惚れたほうの負け、って言うしね」



19 愛し合っていますか?

「……」
「愛し合っているよね?」
「そ、そうです、ね」
「恥ずかしがらなくてもいいのに」



20 最後に相手に何かどうぞ。

「これからもよろしくお願いしますね、ジル……ジルベルト」
「愛しているよ、エステル。僕の星のひかり」







質問は蒼灰十字さまからお借りしました。

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