1・予測不可能な言動や根拠のない主張を繰り返す、君という未知。
2・少し興味がわいただけと自分に言い訳をして、僕は今日も君と会える可能性を推測する。
3・今まで培ってきた知識はすべて、君の前では意味をなくしてしまう。
4・君が出題する問いは、今まで解いてきたどの課題よりも難しい。
5・書物では知り得なかった感情が、甘い痛みを伴って僕の胸の内で飽和する。
6・関係性というものは、進展するのにも明確な理由が必要だと、僕は思うのだけれど。
7・対象が君だというだけで、僕は著しい判断能力の欠如という不可思議な現象に見舞われる。
8・君にはきっと僕の考える理屈も常識も通用しないのだろう。
9・案外、想定していたよりも答えは分かりやすいものなのかもしれない。
10・論理的に解説するなら、僕の思考の大部分を占める、不確定要素の多い君を観察したいということだ。