１・髪への口づけは私を慕っているのだとはっきり伝えてくれた。《髪：思慕》

２・あなたの行く先が幸いで満ちるよう、額に祝福のキスを。《額：祝福》

３・あなたが唇で触れた瞼の裏に浮かび上がる、懐かしく暖かな記憶。《瞼：憧憬》

４・耳に寄せられた唇が囁く、毒にも似た甘やかな誘惑。《耳：誘惑》

５・子ども扱いするように、ちょんと鼻に落とされた口づけ。《鼻梁：愛玩》

６・頬に優しく触れるぬくもりは、友情でも恋情でもなく、親愛の情。《頬：親愛》

７・誓いを立てるようにそっと、愛しいあなたとキスをする。《唇：愛情》

８・喉に噛みつくような口づけから伝わってくるあなたの激しい欲。《喉：欲求》

９・首筋に赤く散らされた痕は私に執着してくれている証。《首筋：執着》

１０・私の想いを確認しようと、撫ぜるように背中に触れる唇。《背中：確認》

１１・胸に落とされる口づけに、私はすべてあなたのものなのだと思い知る。《胸：所有》

１２・私に恋をしていると言葉よりも雄弁に語る腕へのキス。《腕：恋慕》

１３・手首への口づけは押し込められたあなたの欲望を示しているようで。《手首：欲望》

１４・あなたに永久の忠誠を、と言葉とともに唇が手の甲に落とされる。《手の甲：敬愛》

１５・手のひらへのキスは、必死にすがるような懇願だった。《掌：懇願》

１６・そっと指先に触れた唇は素直に私を評価してくれていた。《指先：賞賛》

１７・ただいまと言う代わりにあなたはそっと私のお腹に口づけた。《腹：回帰》

１８・腰に回された腕と湿ったぬくもりに、逃げるなと言われた気がした。《腰：束縛》

１９・開かれた太腿に落とされたキスに、私はあなたの思いのまま喘ぐ。《腿：支配》

２０・私に服従を誓うなら、甘い口づけをこの足にちょうだい。《脛：服従》

２１・足の甲に触れた唇の冷たさは、従うのは今だけだと語っていた。《足の甲：隷属》

２２・あなたが私に向ける敬拝を感じるような、かすかなぬくもりを爪先に。《爪先：崇拝》